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医師のキャリアパス、海外で働く選択肢|コツや事例を解説

医師の皆さんは、海外で働くという選択肢はありますか?

「このまま日本で働き続けることに、どこか閉塞感を感じている…」

「もっと広い世界で、自分のスキルを試してみたい…」

「海外の医療に触れて、新しい知識や技術を身につけたい…」

そんな風に、海外での医療活動やキャリアに漠然とした憧れを抱いている医師のあなたは、決して少数派ではありません。

日本の医療現場は、長時間労働や医師不足など、様々な課題を抱えています。

そんな状況下で、海外に目を向けることは、決して後ろ向きな選択ではありません。

むしろ、それはあなたの医師としての可能性を広げる、大きなチャンスと言えるでしょう。

この記事では、海外で働く方法、必要な準備、そして海外で得られる経験について詳しく解説します。あなたのキャリアパスに、新たな選択肢を加えてみませんか?

目次

なぜ医師は海外で働くという選択肢を持つべきなのか?

日本は素晴らしい国ですが、医療制度や労働環境には課題も多く、将来に不安を感じている医師もいるでしょう。「海外で働く」という選択肢は、そんな閉塞感を打破するチャンスかもしれません。

海外での医療経験は、新たな知識や技術、異なる医療システムへの理解を深める絶好の機会。海外の医師との交流は、人脈を広げ、新たな視点をもたらします。

また、海外生活は、文化や価値観の違いに触れ、人間としての成長を促します。語学力はもちろん、異文化適応能力や問題解決能力も身につき、医師としてだけでなく、人間としても大きく成長できるでしょう。

たとえ日本で働き続けるとしても、海外という選択肢を持つことは、あなたの可能性を広げる第一歩となるはずです。

医師が海外で活躍する方法は、多岐にわたります。

あなたの専門性やキャリアプラン、ライフスタイルに合わせて、様々な選択肢の中から最適な道を選ぶことができます。ここでは、代表的な3つの働き方をご紹介します。

研究医として、世界を舞台に医療の未来を拓く

研究医として、世界を舞台に医療の未来を拓く

未知の領域に挑戦し、医療の未来を拓きたい。そんな熱意を持つ医師にとって、海外の研究機関はまさに格好の舞台です。

最先端の研究施設や設備、世界トップレベルの研究者との交流は、あなたの研究を大きく飛躍させる可能性を秘めています。

海外での研究活動は、単に知識や技術を深めるだけでなく、国際的な研究ネットワークを構築するチャンスでもあります。

共同研究や論文発表を通じて、世界中の研究者と連携し、より大きな成果を目指せるでしょう。

また、異なる文化や価値観に触れることで、新たな視点や発想が生まれ、研究の幅が広がることも期待できます。

研究留学は、日本で医師免許を取得後、大学院に進学し、博士号を取得した後に、大学医局に籍を残したまま海外の研究機関でポスドク(博士研究員)として働くという流れが一般的です。

留学費用については、武田科学振興財団上原記念生命科学財団など様々な助成金制度が利用できます。日本皮膚科学会のように学会で助成金を出しているところもあるので、チェックしてみてください。

これらの制度を活用することで、経済的な負担を軽減し、安心して研究に打ち込むことができるでしょう。

海外での研究生活は、医師として、そして研究者としてのキャリアを大きく飛躍させるチャンスです。

ぜひ、あなたの情熱を世界に向けて発信し、医療の未来に貢献してください。

臨床医としてその国の医療に従事する

臨床医としてその国の医療に従事する

海外の病院で臨床医として働くことは、異文化の中で医療を行う貴重な経験となります。

異なる医療システムや病気、患者さんの価値観に触れることで、医師としての視野を広げることができるでしょう。

海外で臨床医として働くには、国ごとに要件が異なります。主要な国の概要を見ていきましょう。

アメリカ

アメリカで臨床医として働くには、いくつかの関門を突破する必要があります。

まず、アメリカ医師免許試験(USMLE)に合格し、臨床研修プログラム(レジデンシー)を修了しなければなりません。

さらに、高い英語力を証明する必要があります。TOEFL iBT®テストで高得点を取ることが求められます。

これらの関門を突破した上で、就労ビザを取得しなければなりません。ビザ取得は、雇用主となる医療機関の協力が不可欠です。ビザの種類によっては、永住権取得への道も開かれます。

アメリカで医師として働くことは、決して簡単な道のりではありませんが、やりがいのある仕事と高い報酬が得られる魅力的な選択肢です。

イギリス

イギリスで臨床医として働くには、以下の要件を満たす必要があります。

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  • 英語能力試験の合格: IELTS(International English Language Testing System)などの英語能力試験で、一定以上のスコアを取得する必要があります。求められるスコアは職種や病院によって異なりますが、一般的には高い英語力が求められます。
  • General Medical Council(GMC)への登録: イギリスで医師として働くためには、GMCに登録する必要があります。GMCは、イギリスの医師免許を発行し、医師の質を管理する機関です。
  • 就労ビザの取得: イギリスで働くためには、就労ビザが必要です。ビザの種類は、職種や雇用条件によって異なります。

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ベトナム:手軽に始められる海外医療

ベトナムでは、日本の医師免許を持っている場合、現地の簡単な試験に合格するだけでベトナムの医師免許が発行されます。 語学力も問われるものの、比較的ハードルが低いため、海外医療への第一歩として魅力的な選択肢と言えるでしょう。 ベトナム人患者への診療も可能です。

中国:日系企業や病院で活躍

中国では、日系企業や病院での勤務が主な選択肢となります。 中国語の習得は必須ですが、日本人の患者を対象とするため、言語の壁は比較的低いと言えるでしょう。 ただし、就労ビザの取得には、雇用先の病院からの招聘状などが必要となります。

UAE(アラブ首長国連邦):高収入も夢じゃない!?

UAEは、高給与で知られる医療先進国です。 特に専門医資格を持つ医師は優遇されやすく、年収3000万円〜4000万円の求人も珍しくありません。 また、所得税がかからないため、手取り額も高くなります。 ただし、英語力は必須であり、現地の医療制度や文化への理解も求められます。

シンガポール:アジアの医療ハブで活躍

シンガポールは、アジアの医療ハブとして知られ、高度な医療技術や設備が整っています。 近年では、卒業大学に関係なく、日本の医師免許で働くことができるようになったという情報もあります。 しかし、一部では卒業大学が限定されているという情報も残っており、正確な情報は確認が必要です。 また、シンガポールでの就労には、就労ビザの取得が必須となります。

カンボジア:医療ニーズの高い国で貢献

カンボジアは、医療ニーズが高い国であり、医師不足が深刻な問題となっています。 そのため、日本の医師免許を持つ人が現地で活躍できる場は多く、やりがいを感じられるでしょう。 現地の言葉であるクメール語を習得することで、より深く地域医療に貢献できます。

ミャンマー:医療への貢献度が高い

ミャンマーもまた、医療ニーズが高い国です。 しかし、政治情勢が不安定なため、渡航には注意が必要です。 現地の医療制度や文化を理解し、柔軟に対応できる医師が求められています。

オーストラリア:英語力と専門知識が試される

オーストラリアで医師として働くには、英語の語学試験と臨床試験に合格する必要があります。 専門医資格を持っていると、長期ビザの取得が有利になる場合もあります。 しかし、書類の準備や手続きには時間がかかるため、余裕を持って準備を進めることが大切です。

ニュージーランド:書類の準備は大変だが、働きやすい環境

ニュージーランドも、専門医資格があれば長期ビザを取得できる可能性があります。 しかし、書類の準備や手続きは複雑で時間がかかるため、注意が必要です。 一方で、日本人の医師も多く働いており、比較的働きやすい環境と言われています。

カナダ:専門医・フェローならチャンスあり

カナダで医師として働くには、専門医資格を持ち、現地の医療機関でポストを見つける必要があります。 フェローシッププログラムに参加することで、就労ビザを取得できる可能性もあります。 しかし、競争率が高いため、事前の情報収集や準備が重要です。

マレーシア:情報が錯綜、最新情報を要確認

マレーシアで医師として働くための要件は、情報が錯綜しており、最新情報をしっかりと確認する必要があります。 以前は、海外での臨床経験があれば就労ビザを取得できるという情報もありましたが、現在は状況が異なる可能性があります。 また、日本人患者限定での就労が可能かどうかについても、情報が定まっていません。

国際協力機関に所属して、世界の医療現場で貢献する

国際協力機関に所属して、世界の医療現場で貢献する

「医師として、世界を舞台に活躍したい」「医療を必要とする人々のために、自分の力を役立てたい」

そんな熱い想いを持つあなたにとって、国際協力機関での活動は、まさに医師としての使命感を満たす道となるでしょう。

国際協力機構(JICA)や国境なき医師団(MSF)をはじめ、数多くの国際協力機関が、世界中の医療格差を解消するために日々活動しています。

紛争地や自然災害被災地での緊急医療活動、感染症対策、母子保健、地域医療の強化など、その活動内容は多岐にわたります。

これらの機関に所属することで、医師として、

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  • 医療資源の限られた地域での医療提供
  • 異なる文化や価値観を持つ人々との交流
  • グローバルな視点での医療問題への取り組み

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など、日本では得られない貴重な経験を積むことができます。

また、国際協力活動を通じて、

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  • 医療技術や知識の向上
  • 語学力の向上
  • 異文化コミュニケーション能力の向上
  • リーダーシップやマネジメント能力の向上

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など、医師としてだけでなく、人間としての成長も期待できます。

国際協力機関での活動は、決して楽な道ではありません。しかし、それはあなたにとって、かけがえのない財産となるでしょう。

医師として海外で働くには情報収集が大切!

医師として海外で働くことは、新たな挑戦であり、大きな成長の機会となるでしょう。

しかし、国によって必要な資格や手続きは異なり、現地の医療制度や文化への理解も求められます。

この記事で紹介した情報を参考に、まずは興味のある国について詳しく調べてみましょう。

そして、専門家や先輩医師に相談し、具体的な準備を進めていくことが大切です。

海外で働くという選択肢を持つことで、あなたの医師としてのキャリアは、さらに広がりを見せるかもしれません。ぜひ、一歩踏み出し、新たな可能性に挑戦してみてください。

医師限定のコミュニティに所属して、海外での勤務経験のある方にお話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。

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