医師の皆さん、不動産投資についてどれだけ知っていますか?
医療制度の改革や給与体系の見直しなど、将来の予測が難しい現代において、多くの医師が資産形成に関心を寄せています。
その中でも注目されているのが、不動産投資です。
実は、医師は、その社会的信頼度の高さから、融資を受けやすく、不動産投資と非常に相性が良い職業と言われています。
この記事では、医師が不動産投資を行うべき理由やメリット、具体的な始め方からリスク管理まで、わかりやすく解説していきます。実際に不動産投資を行っている人の具体例もご紹介するので、ぜひ最後まで参考にしてください。
【この記事を書いた人】
医師が不動産投資を行うメリットと利点
医師として、日々診療に追われていると、将来の経済的な安定について不安を感じることもあるのではないでしょうか?医療制度の改革や診療報酬の改定など、予測できない要素も多い中、医師という専門性を活かしながら、堅実な資産形成を実現する方法として、不動産投資が注目されています。
安定した収入源の確保
不動産投資の魅力は、なんといっても賃貸収入という形で安定した収入源を確保できる点にあります。これは、医師として積み重ねたキャリアとは別の収入源を築けることを意味します。
例えば、私が経営するクリニックの近くに、5年前に新築されたワンルームマンションがあります。ある時、セミナーで知り合った不動産投資家の先生から、そのマンションへの投資話を持ちかけられました。話をよく聞いてみると、家賃収入でローン返済を賄えるだけでなく、毎月数万円のキャッシュフロー(収入)も見込めるというのです。ローンの返済が完了すれば、その分はすべてプラスになるため、将来の生活資金や子どもの教育資金など、様々な用途に活用できる魅力を感じました。
もちろん、不動産投資には空室リスクや家賃滞納のリスクがつきものです。安定した収入を確保するためには、需要の高いエリアや物件を選ぶ目を持つこと、そして入居者管理を徹底することが重要になります。
資産形成と長期的な経済的自由
不動産投資は、単に収入を増やすだけでなく、資産形成という観点からも医師にとって大きなメリットがあります。株式や債券と比べて価格変動が少なく、長期的に保有することで資産価値の増加も期待できる点が魅力です。
例えば、都心に開業して10年が経ち、経営も安定してきたA先生は、将来の資産形成について考え始めました。そこで、以前から興味のあったマンション経営について、ファイナンシャルプランナーに相談することにしました。ファイナンシャルプランナーからは、A先生の年齢や資産状況を考慮し、中古のワンルームマンション投資を提案されました。築年数は古いものの、立地条件が良く、適切なリフォームを施せば、長期的に安定した家賃収入が見込める物件です。A先生は、ファイナンシャルプランナーの助言を受けながら、物件選びから入居者募集、管理までを任せられる信頼できる不動産会社を見つけ、投資を始めました。
このように、不動産投資は、家賃収入を得ながら同時に資産価値の増加も期待できます。将来的には売却益を得たり、次の世代へ資産を相続したりすることも可能です。また、インフレ対策としても有効です。インフレによって物価が上昇した場合でも、不動産の価値は上昇する傾向があるため、資産価値が目減りするリスクを抑えることができます。
時間と手間がかからない
多忙な医師にとって、不動産投資を行う上でネックとなるのが時間の問題です。しかし、不動産投資は物件選びや管理を不動産会社に任せることで、時間的な負担を軽減することができます。
例えば、B先生は、勤務医として多忙な日々を送っていましたが、将来の経済的な不安から不動産投資に興味を持っていました。しかし、時間的な制約から、不動産投資に踏み切れないでいます。そこで、B先生は医師向けの不動産投資セミナーに参加し、時間がない医師でも不動産投資を行う方法を学びました。セミナーでは、信頼できる不動産会社に投資目標や予算、希望条件などを伝えることで、希望に合った物件探しから契約手続き、入居者募集、家賃管理などの業務を代行してもらえると聞き、早速相談してみることにしています。
信頼できる不動産会社を見つけることが、成功への近道と言えるでしょう。最近は、スマートフォンやパソコンで簡単に物件情報を確認できるサービスや、オンラインで契約手続きが可能なサービスなども登場しており、より効率的に不動産投資を行う環境が整っています。
もちろん、人並み以上に極めるためにはそれ相応の時間と手間をかける必要がある点は把握しておきましょう!
医師が不動産投資を始める際のポイント
医師という職業柄、日々の診療業務で多忙を極めている方がほとんどだと思います。 「不動産投資に興味はあるけど、忙しくて時間がない」「何から始めたら良いかわからない」という方もいるのではないでしょうか。 確かに、私自身もクリニックを開業した当初は、目の前の患者さんに集中するだけで精一杯で、資産運用について考える余裕はありませんでした。
しかし、5年ほど前に、親しい同僚の医師が不動産投資で成功している話を聞き、考え方が変わりました。彼は、都内にワンルームマンションを購入し、安定した家賃収入を得ていました。しかも、物件の管理は不動産会社に任せているため、手間もほとんどかかっていないというのです。
彼の話を聞いて、私も将来の経済的な安定のために、不動産投資を真剣に検討し始めました。 まずは、不動産投資に関する書籍を読み、セミナーにも参加して、基本的な知識を習得。そして、複数の不動産会社に相談し、自分に合った物件選びや投資計画についてアドバイスを受けました。
その結果、私はクリニックから徒歩圏内の中古ワンルームマンションに投資することを決断。築年数は古いものの、立地条件が良く、入居需要も高いと判断しました。また、リフォーム費用を抑えるために、自分でDIYリフォームを行っています。
不動産投資を始めて3年になりますが、現在、安定した家賃収入を得ることができています。もちろん、空室リスクや修繕費用など、不動産投資にはリスクも伴います。しかし、適切な知識と準備があれば、リスクを最小限に抑えながら、安定収入を得ることも可能です。
初期費用の目安と資金調達の方法
不動産投資を始めるには、物件の購入費用以外にも、さまざまな初期費用がかかります。 具体的には、以下のような費用が発生します。
費用項目 | 内訳 | 目安 |
---|---|---|
不動産取得費 | 物件価格 | 物件により異なる |
仲介手数料 | 物件価格の3%+6万円+消費税 | |
登録免許税 | 固定資産税評価額×税率(物件により異なる) | |
不動産取得税 | 固定資産税評価額×税率(物件により異なる) | |
諸費用 | 印紙税 | 書類の金額によって異なる |
司法書士報酬 | 20万円~ | |
不動産登記費用 | 10万円~ | |
固定資産税・都市計画税 | 固定資産税評価額×税率 | |
その他 | 火災保険料 | 10万円~ |
地震保険料 | 5万円~ |
これらの費用は、物件の価格や地域、契約内容によって異なります。 例えば、私が購入した中古ワンルームマンションの場合、物件価格が1,500万円、仲介手数料が54万円、登録免許税が75万円、不動産取得税が45万円、諸費用が約50万円で、合計で約1,700万円かかりました。
資金調達については、自己資金だけで賄うこともできますが、医師の場合は属性が高く、金融機関からの融資を受けやすいというメリットがあります。 積極的に融資を活用し、自己資金を抑えることで、より効率的に資産運用を行うことが可能になります。
金融機関を選ぶ際には、金利や融資条件だけでなく、医師向けの不動産投資に精通しているかどうかも重要なポイントです。
実際、私は当初、自宅を購入した際に利用した銀行に相談したのですが、医師向けのローン商品がなく、金利もあまり良くありませんでした。 そこで、医師向けの不動産投資に強いと評判の別の銀行に相談したところ、より 好条件で融資を受けることができました。
信頼できる不動産会社の見つけ方
不動産投資において、信頼できる不動産会社選びは非常に重要です。 医師である私たちにとって、不動産投資は専門外の分野です。 不動産に関する知識や経験が豊富な、信頼できるパートナーを見つけることが、成功への近道と言えるでしょう。
信頼できる不動産会社を見つけるためには、以下のポイントを参考にしましょう。
- 実績と経験: 長年の実績と豊富な経験を持つ不動産会社は、多くの顧客と取引を行い、様々な状況に対応してきたノウハウがあります。実績や経験が豊富であることは、信頼できる指標の一つとなります。 特に、医師向けの不動産投資に実績のある会社であれば、より安心して任せることができます。
- 専門知識: 医師向けの不動産投資に精通した専門知識を持った担当者がいるかどうかも重要なポイントです。医師の働き方や収入の特徴を理解し、節税対策や資産承継対策など、適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。 例えば、医療法人契約や相続税対策に豊富な知識を持つ担当者がいれば、より安心です。
- 親身な対応: 不動産投資は、お客様の人生設計や資産形成に大きく関わるため、親身になって相談に乗ってくれる不動産会社を選ぶことが重要です。 私の場合、最終的に契約した不動産会社は、担当者が親身になって相談に乗ってくれ、私の投資目標やリスク許容度を理解した上で、最適な物件を紹介してくれました。 また、契約後の管理業務についても、丁寧に説明してくれたため、安心して任せることができました。
不動産投資を学ぶためのリソース
不動産投資は、多額の資金を投じることになるため、事前にしっかりと知識を身につけておくことが大切です。 特に、不動産投資は、物件の選定、資金調達、賃貸管理、税金など、専門的な知識が必要となる場面が多くあります。
不動産投資の基礎知識を学ぶ方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 書籍: 不動産投資に関する書籍は、初心者向けから上級者向けまで数多く出版されています。自分に合ったレベルの書籍を選ぶようにしましょう。 最近では、医師向けの不動産投資に特化した書籍も出版されているため、参考にすると良いでしょう。
- セミナー: 不動産投資セミナーでは、実際に不動産投資を行っている講師から、実践的なノウハウを学ぶことができます。 医師向けの不動産投資セミナーも開催されているため、積極的に参加してみましょう。 セミナーでは、講師に直接質問することもできるため、疑問点を解消することができます。
- インターネット: インターネット上には、不動産投資に関する情報サイトやブログが数多く存在します。ただし、情報源によって信憑性が異なる場合があるので注意が必要です。 特に、個人が発信している情報については、その信憑性を判断することが難しい場合もあるため、注意が必要です。
これらの方法を組み合わせて学習することで、より効率的に不動産投資に関する知識を深めることができます。
医師が不動産投資を行う場合のリスクと注意点
医師だからといって、不動産投資で必ず成功するとは限りません。不動産投資には、他の投資と同様にリスクが存在します。成功するためには、リスクを事前に理解し、適切な対策を講じることが重要です。
例えば、空室リスクは不動産投資における大きなリスクの一つです。賃貸経営において、空室が発生すると、その期間の家賃収入が得られず、収益に影響が出ます。これは、クリニック経営においても、患者さんが来院されなければ収入が途絶えてしまうのと同じ状況と言えます。
私が経営するクリニックでは、5年前に近隣に総合病院が開院したことがきっかけで、患者数が減少し、経営が一時的に苦しくなった経験があります。この経験から、不動産投資においても、空室リスクは決して他人事ではなく、綿密な対策が必要だと痛感しました。
空室を埋めるために家賃を下げたり、広告費などの費用が発生したりする可能性もあります。さらに、空室期間が長引くと、物件の価値自体が下落してしまうリスクもあります。
また、修繕リスクも考慮する必要があります。特に、築古物件の場合、設備の老朽化や建物自体の劣化により、予想以上の修繕費用が発生する可能性があります。これは、クリニックの医療機器のメンテナンス費用と似ています。定期的なメンテナンスが欠かせないのはもちろんですが、予期せぬ故障が発生することもあります。
修繕費用は、収益を圧迫するだけでなく、場合によっては多額の費用が必要になることもあります。築年数が古い物件ほど、修繕費用がかさむ傾向があり、場合によっては、大規模なリフォームが必要になるケースもあります。
さらに、金利上昇リスクも無視できません。不動産投資は、一般的にローンを組んで行うことが多いですが、金利が上昇すると、ローンの返済額が増加し、収益を圧迫する可能性があります。
例えば、私が以前検討していたマンション投資では、当初は変動金利型のローンを検討していました。しかし、ファイナンシャルプランナーから、将来的な金利上昇リスクを考慮し、固定金利型のローンを選択するようアドバイスを受けました。金利上昇リスクを避けるためには、固定金利型のローンを選択することが有効ですが、変動金利型に比べて金利が高くなる場合もあるため、慎重に検討する必要があります。
投資先の選定基準とリスク管理
投資先の選定は、不動産投資の成功を大きく左右する重要な要素です。立地条件、物件の築年数、収益性などを総合的に判断し、将来価値が見込める物件を選ぶ必要があります。
まず、立地条件は、賃貸需要に直結するため、最も重要な要素の一つです。駅からの距離、周辺環境、商業施設の充実度などを考慮し、需要の高いエリアを選びましょう。
例えば、都心部へのアクセスが良い、駅近の物件は、賃貸需要が高く、空室リスクが低い傾向があります。また、大学や企業の近くにある物件も、学生や社会人などの入居が見込めるため、安定した賃貸経営が期待できます。
物件の築年数は、建物の老朽化や設備の更新時期などを考慮する必要があります。築年数が古い物件は、修繕費用や管理費用がかさむ可能性があるため、注意が必要です。
一般的に、築年数が浅い物件ほど、設備が新しく、快適に住めるため、賃貸需要が高く、家賃収入も高くなる傾向があります。しかし、築年数が浅い物件は、その分価格が高くなるため、予算とのバランスを考慮する必要があります。
収益性は、投資物件を選ぶ上で重要な指標の一つです。表面利回りだけでなく、実質利回りや投資回収期間などを考慮し、長期的な収益が見込める物件を選ぶことが大切です。
表面利回りとは、年間の家賃収入を物件価格で割ったもので、投資物件の収益性を示す指標の一つですが、実際には、管理費や修繕積立金などの費用が発生するため、表面利回りだけで判断することは危険です。
リスク管理に関しては、空室リスク対策として、需要の高いエリアや物件を選ぶ、入居者にとって魅力的な物件にするなどの工夫が必要です。
例えば、駅近物件や、スーパーやコンビニなどの商業施設に近い物件を選ぶことで、空室リスクを低減することができます。また、最近は、インターネットの普及により、Wi-Fi環境が整っている物件や、宅配ボックスが設置されている物件なども人気です。
修繕リスク対策としては、築年数の浅い物件を選ぶ、定期的なメンテナンスを行うなどの対策が考えられます。
金利上昇リスク対策としては、固定金利型のローンを選択する、繰り上げ返済を検討するなどの方法があります。
法律や規制の理解と遵守
不動産投資には、賃貸借契約、建築基準法、税金など、様々な法律や規制が関わってきます。これらの法律や規制を理解し、遵守しなければ、思わぬトラブルに巻き込まれたり、法律違反に問われたりする可能性もあります。
賃貸借契約においては、借地借家法などの関連法令に基づき、適切な契約を締結する必要があります。契約書の内容をよく確認し、不明な点は専門家に相談するなどして、トラブルを未然に防ぐことが重要です。
例えば、契約期間や更新料、敷金・礼金の扱い、解約時の原状回復義務など、賃貸借契約に関する法律や規制は多岐にわたります。これらの内容を理解せずに契約を締結してしまうと、後々トラブルに発展する可能性もあります。
建築基準法は、建物の安全性や衛生面に関する基準を定めた法律です。不動産投資を行う際には、投資物件が建築基準法に適合しているかを確認する必要があります。特に、築古物件の場合、建築基準法の改正によって適合していない部分が生じている場合もあるため、注意が必要です。
建築基準法に適合していない物件は、改修工事が必要になる場合があり、多額の費用が発生する可能性もあります。また、建築基準法違反が発覚した場合、罰則が科せられることもあります。
税金に関しては、不動産所得税や住民税などの納税義務が発生します。これらの税金については、確定申告など適切な手続きを行う必要があります。税理士などの専門家に相談し、節税対策を検討することも有効です。
税金対策と節税効果の活用
不動産投資には、減価償却費やローン金利などの経費を計上できるため、節税効果が期待できます。減価償却費とは、建物や設備などの固定資産を長期にわたって使用することで生じる価値の減少分を、経費として計上できる制度です。
例えば、私が購入した中古ワンルームマンションの場合、物件価格が1,500万円、築年数が20年だとすると、建物の減価償却期間は22〜23年となります。建物の減価償却費は、毎年、一定の割合で経費計上することができ、その金額は、(物件価格 – 土地価格) ÷ 減価償却期間で計算されます。
ローン金利は、不動産投資のために借り入れたローンの利息部分を、経費として計上できるものです。これらの経費を計上することで、課税対象となる所得が減少し、節税効果が期待できます。
ただし、税金対策は、あくまでも合法的な範囲内で行う必要があり、脱法行為は絶対に避けなければなりません。税理士などの専門家に相談し、適切な節税対策を検討することが重要です。
例えば、青色申告を行うことで、不動産所得に関わる経費を詳細に計上できるようになり、節税効果を高めることができます。また、不動産投資を行う際には、相続税対策も考慮する必要があります。生前に不動産を賃貸することで、相続税評価額を減額できるなどのメリットがあります。
まとめ
医師が不動産投資を行うべき理由は、本業以外に安定した収入源を確保できる点にあります。賃貸収入は、将来の生活資金や教育資金など、様々な用途に活用できます。
また、不動産投資は資産形成という側面もあり、長期的に保有することで資産価値の増加も期待できます。多忙な医師でも、物件選びや管理を不動産会社に任せることで、時間的な負担を軽減できます。ただし、不動産投資にはリスクもあるため、事前に知識を習得し、信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。
今回は医師×不動産投資というテーマでお話しましたが、医業以外で収入を得る方法にはいくつかあります。副業やスモールビジネスに関心のある方は、こちらの記事も参考にしてください!
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